2020年11月22日日曜日

論語と算盤を読む。

 この週末,現代語訳「論語と算盤」のちくま新書版を読了しました.著者の「渋沢栄一」は,江戸時代から昭和初期にかけて活躍した有名な実業家,来年のNHK大河ドラマの主人公にもなっているみたいです.恥ずかしながら,新一万円札の顔になることが発表された時に初めて知った方でした.本当に,無知は罪ですね?


 最近のFacebook上でのやり取りで,私の投稿に「孔子」の言葉をかけてくれた人がいて,その言葉があまりにも心に響いたので,ここはひとつ「論語」でも勉強してみるか? と思って密林を彷徨ってみたところ,近くの書店ですぐに買えそうなベストセラーということでチョイスして,読んでみることになったというわけです.影響されやすくてミーハー,正しく私の性格を示している行動と言えるでしょう(笑)

 正直,論語の勉強のためという期待には異なる内容だったのですが,資本主義に対する独自の思想や,道徳に基づいた経営という考え方は,現在の問題にもそのまま適応できることばかりで,現代語訳されたものとはいえ,とても大正時代に発表されたものとは思えませんでした.この本で問題とされているものの多くが,現代でも解決されていない.逆に,今でこそ参考にすべき言葉も多い.色々と考えさせられる名著でした.そして,すぐに再読を始めました.繰り返し読み込みたいと思います.

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