2008年11月25日火曜日

中小企業の社長さんは元気です

 今日の午後,埼玉の中小企業の社長さんの訪問がありました.従業員15と小さい会社ですが,技術力はとても高く評価されていて,トヨタ自動車と一緒に「日経ものづくり大賞」という大きな賞を受賞された実績があります.来年1月に予定されている型技術協会主催の見学会を依頼したときに色々と意見交換し,私の研究室の研究に興味をもたれたということで,わざわざ見にこられたというわけです.工作機械もCAD/CAMも使いこなし,プログラムも開発するという,とんでもないパワーの持ち主です.私も大学院時代は同じような感じでしたが,会社経営もしているわけですからレベルが違います.
 お目当ては,Haptic Deviceを利用した加工インターフェイスのテーマということでしたが,どの研究の説明にも色々と質問されていました.一番うれしかったのは,どのテーマも使えると言っていただけたことです.特にインターフェイスの研究については,こちらが提案したいことと,あちらの要望が一致したことが多く,自信になりました.今後もぶれることなく進めていけそうです.もう少し実用性を考えた作業を増やしてもよいように感じました.ただ,実用に向けた開発が楽というわけではありません.アイデアを具現化するには別の難しさがあります.何よりも,実際に使う人が認めてくれなければ意味がありません.これは学会などで発表するよりも大変なことだと思います.
 話していて感じたことは,やりたいと思ったことはとにかくやってみるという行動力です.私はアイデアは色々と持っていますが,実行しているものは半分もないと思います.今日の社長さんは,ほとんどに手を出しているのではないでしょうか.本当は大学にいる私の方が取るべき姿勢ではないのかと反省しました.今後も機会があれば来学していただいて,ご意見をいただけるとうれしいです.

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