2010年12月8日水曜日

第167回ゴム技術シンポジウム

 今日の朝,自宅マンションのベランダから見えた富士山は幻想的でした.

 日本ゴム協会主催の金型関連のシンポジウムで5軸制御加工技術に関する講演をするために,赤坂見附まで行ってきました.日本ゴム協会には,金型に関する研究分科会があり,毎年金型技術の普及啓蒙をはかるためにシンポジウムを開催しているそうです.私の金型の著書がきっかけになって,4月の研究会で話題提供をしたことがあります.
 当時のブログ日本には,ゴムもある
 正直,5軸制御加工が金型の話題に最適とは思えませんが,また誘っていただいたということは,当時の印象は悪くなかったのかもしれません.
 今日のシンポジウムは5件の講演で構成されていましたが,表面処理や洗浄や剥離剤など,加工後の処理に関する話題が多く,加工技術そのものに関する講演をしたのは私だけだったようです.ゴム金型は精度があまり厳しくないので,加工に関する課題はあまりないのかもしれません.実際のところ,講演後の質疑応答では,司会の方以外からの質問は一切ありませんでした.私の5軸制御加工に関する講演は,後半になると,日本のシステムの悪口とドイツのシステムの賞賛になってしまうので,不愉快に感じる人もいるかと思います.そろそろ,聞いて爽やかな気持ちになるような話もできるようにした方がよいかもしれません.
 質問がなかったこと以外にも,講演時間70分のところを55分で終わってしまったことなど,反省しきりの講演でしたが,ゴム金型は,まだ国内で作ったものを海外に持って行って使っているという事実を聞いて,少しだけ晴れやかな気持ちになりました.しかし,講演に使ったノートPCのアンビリカルケーブルを会場に忘れてきてしまったことは,不覚でした…

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