2011年8月8日月曜日

共同研究,はじめの一歩

 今日の午後,二週間前に技術相談のために来学された企業の方が⇒ m-shige's log: 企業との共同研究について,問題を整理した資料を持参して再訪されました.しかも,新規の相談3件と,それを説明するための課長さん1名を追加です.相談内容が一気に4件となり,一瞬,「え,まじ?」と思いましたが,前回の私の対応がよかったので,色々と相談したくなったのだろうと,すぐに前向きに考え直すことにいたしました.
 今回は,電気通信大学から技術移転に関する業務委託を請けて活動しているTLOの方にも同席してもらいました.前回に説明してもらった相談内容は,私の研究室で対応するよりも,学内の他の研究室で対応してもらった方がよいだろうと思っていたので,仲介をお願いするつもりでした.しかし,相談内容が増えたため,当初の想定していたよりお願いする仕事が増えてしまいました.恐縮しています.
 結局,前回からの課題と新規3件のうちの1件については,適切な学内の研究室をTLOで調べて紹介してもらうことになりました.新規のうちの1件は,対応できる研究者が思い浮かばないので諦めていただきました.残りの新規1件については,私の研究室で対応することになりました.私の研究室では,企業の相談内容に合わせて新規に研究テーマを立ち上げるというようなことは,一切しておりません.今日,新たに相談された1件は,現在取り組んでいる研究の手法を少し応用すれば,何かしらの解が得られるだろうと予想できたので対応することにいたしました.非常に稀なケースと言えます.
 共同研究をすることになると,すぐに研究費などの契約を結ぶことになるのかもしれませんが,私の研究室では,とりあえず少し問題にあたってみて,こちらの対応に先方が納得できることが分かってから,正式な契約を結ぶことにしています.これは,言うなれば「試用期間」のようなものです.何も考えずに契約して作業を始めてみたら,お互いの思惑に差があることが分かって,「こんなハズじゃなかった」ということになったら,お互いにとって不幸です.この方針は,私がこれまでに経験してきた共同研究の結果なので,間違いはないと思っています.
 それにしても,生産に関する技術相談は,問題や目標が具体的でわかりやすいですね.対応することになった課題には,誠意を持って対応したいと思います.

最初は,「ありがとうございます」
そして最後に,「ありがとうございました」
と言っていただければ,よいと思います.

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