2014年7月26日土曜日

「思い出のマーニー」を観る

 今日は,調布も最高気温が35℃を超えたらしく,猛暑日ということになりました.炎天下を歩きまわるのは問題外ですが,暑さに負けて自宅に引きこもるのもどうかと思い,外に出ることに何色を示す妻を引き連れて 「TOHOシネマズ府中」 に避難し,スタジオジブリの最新作,「思い出のマーニー」 を鑑賞しました.昨年の 「風立ちぬ」 に続いて,夏のジブリ作品を観ることになりましたが,特にジブリが好きだというわけではなく,他に適当な映画がなかったからというのが正直なところです.しかし,この映画を観たというSNS友達の評価が概ね良かったので,ちょっぴり期待していました.

 意外に良かった.いや,とても良かった.主人公の少女の冒頭の気持ちと振る舞いが,人見知りの性格に苦しんだ自分に向かって石つぶてのように飛んできて,痛いほどでした.鑑賞直後の気分は,「コクリコ坂から」 の時に似ていましたが,作品のテーマなどを考慮すると,「思い出のマーニー」 の方がはるかに上だと思いました.エンドロールが終わっても,しばらく座ったまま,考え込んでしまいましたから.大きな苦しみを抱えて生きる二人の少女の,不思議な友情の物語.でも,「友情」「まるごとの愛」 だったんですね.すべての結末を知ったうえで,もう一度観てみるのもよいかもしれません.実に清々しい内容で,夏休みという時期にもマッチしており,ひと夏の思い出として,心に残る作品となりました.

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