2014年9月21日日曜日

人を動かすためには

 人を動かすには,「利」 と 「恐怖」 しかないそうです.給料のために働く.やらないと怒られる.お金はもらえないけれど,楽しいからやるということも,「利」 のための行動だと思います.確かにそうだと思いますが,この二つの理由では分類できない行動もあると,個人的には信じたい.しかし,精査してみれば,二つの理由で説明できることがほとんどのようです.

 例えば,学協会での活動などは,報酬なしで仕事をしているので,基本的に責任などがあるハズはなく,「利」や 「恐怖」 などは存在しないように見えるかもしれません.しかし,一緒に活動している委員の皆さんとのネットワークは,とても貴重な 「利」 だと言えます.一方,仕事を全うできなかったときのマイナス評価は,その後の研究活動に影響する恐れがあり,「恐怖」 となりかねません.

 これまでの私は,少しでも 「利」 があれば,依頼されたことを受け入れてきたつもりです.しかし,最近の学外活動については,「利」 に変化はないどころか,ともすれば縮小されつつあり,その一方で,責任という 「恐怖」 だけは偏重しつつあるように感じています.これからの依頼については,「利」 と 「恐怖」 について慎重に吟味してから,諾否を回答したいと考えています.

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