2015年5月24日日曜日

添加物でサイエンスを学ぶ

 先週,岐阜の書店で 「ちょっと高くても、コッチ!」 という本を発見して,チラ見して,衝動買いしてしまいました.これまでにも,「こんなもの食べてはいけない!」 みたいな本はたくさんありましたが,この本の著者は添加物研究者の方で,掲載されている各食品について,「買うならコレ!」 という無添加の食品と,添加物を使った 「もう少しがんばりましょう」 的な食品を比較しながら,どのような添加物が,どのような理由で使われているのか,それぞれの添加物が,どうしてダメなのか,化学的に説明しているところに特徴があります.

 例えば,今日の買い物で 「練りからし」 を買うことになったのですが,事前にこの本を読んでみたところ,これまでに使用してきた有名メーカーが生産している150円+税のものは,「ソルビトール」「ミョウバン」「香辛料抽出物」「酒精」「安定剤」 など,多くの添加物が使われているのでNGということでした.著者は,「ミョウバン」 に含まれている 「アルミニウム」 を,特に問題視しているみたいです.「ソルビトール」 は,ブドウ糖(グルコース)から合成されてできる糖アルコールの一種で,砂糖の代用品として利用される甘味料です.これも,色々と問題が指摘されています.「酒精」 とは,「エチルアルコール」 のことらしいです.「安定剤」 って,何だろう?

 そこで,調布パルコ地下1階にある 「北野エース」 で,「化学調味料不使用,保存料不使用,無香料」 と表示してある練りからしを 410円(税込)で購入してみました.表示を見ると,添加物は 「香辛料抽出物」「着色料」 の2種類だけでした.「着色料」 は,植物由来のウコンを使っているので問題ないとのことです.「香辛料抽出物」 とは,天然の香辛料の有効成分を抽出して濃縮した添加物で,これだけが問題になるかもしれません.

 こんなことを,いちいち調べながら買い物していたら,とっても疲れてしまいますね(笑) なので私は,化学の勉強をするつもりで,各食品の添加物と向き合っていこうと思っています.なんだか,サイエンスが身近な生活の中にあるみたいで,結構,楽しめそうです.

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