2019年2月26日火曜日

星の王子さまな一日

 平成31年2月24日(日)は,箱根仙石原にある「星の王子さまミュージアム 箱根サン=テグジュペリ」に行ってきました.「星の王子さま」は,世界で聖書の次に読まれているというロングベストセラーですが,私は結婚するまで読んだことがありませんでした.妻はこの作品の狂信者だと思いました.妻との話題にでもしようと文庫版を買い求めて読んだ後,内容について議論してみましたが,妻の言いたいことがまったく理解できない.そもそも文庫版なんて偽物で,それを読んで語っている私も偽物らしい.私はいったい,どうすればいいのでしょう?
ということで,妻が言うところの本物に少しでも近づきたいと思い,このミュージアムを見学することにしたというわけです.でも,このミュージアムについても,妻は当初から難色を示していましたが...

ローズガーデン
 到着直後の11時からガイドツアーがあるということだったので,お世話になることにしました.結果的に,この選択がとてもよかったです.40分でざっと紹介してもらった見どころを中心に,後からもう一度復習することによって理解を深めることができました.作者 サン=テグジュペリにゆかりのあるフランスの町並みや風景をイメージした園内を,私は 予想以上に楽しむことができました.
クリスマスローズの花園
王さま通り
クリスマスローズ
ヘビのマンホール
バオバブのマンホール
 ミュージアムの中心である展示ホールでは,サン=テグジュペリの写真や手紙,愛用品などが展示されているだけでなく,彼が滞在した国の町並みや過ごした部屋が再現されるなど,「星の王子さま」が生まれた経緯や作品の世界観が紹介されていました.サン=テグジュペリが「星の王子さま」を書いた理由が,少し分かったような気がしました.

 妻に恐る恐るミュージアムの感想を訊いてみたところ,「いつか抜かなければならなかった棘を抜いた感じ」という前向き?な回答をいただくことができました.再訪する可能性が出てきました.ミュージアムショップで,妻が言うところの本物らしい岩波書店版の単行本をゲットすることができたので,熟読して自分自身の「星の王子さま」を確立したいと思っています.

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