2019年11月9日土曜日

SOLIDWORKS WORLD JAPAN 2019

に参加するために,令和元年11月8日(金)は赤坂にある「ANAインターコンチネンタルホテル東京」に行ってきました.朝のラッシュに飲み込まれ,基調講演の開始時間9時には間に合いませんでしたが,大きな問題はありませんでした.

 SOLIDWORKS CEO ジャン・パオロ・バッシ氏による主催者講演,AI/ML・5G・IoT・Q-comp,The Future of Design,The Future of Design,Highly Efficient Cyber Physical System,Integration・Automation・Simulation,などなどなど.「From Product Thinking to Platform Thinking」という標語による統合化への方向で,来年からSOLIDWORKSは「3D EXPERIENCE.WORKS」に統合されるとのこと.これからの動きに注目です.

 基調講演では,株式会社アストロスケールのゼネラルマネージャーの方が「宇宙ごみ(スペースデブリ)」という世界一厄介な問題への民間における取組み という題目で講演されました.スペースデブリの問題を解決するために,技術・ビジネスモデル・法整備などに同時に取り組んでいる民間企業の挑戦.色々と大変だと思いますが,是非,頑張って事業を成功させて欲しいです.

 12:15からは「UG-1 ソリッドワークスユーザー会 全国技術交流会」に参加しました.ソリッドワークスジャパンユーザー会の活動について説明があった後,代表ユーザーがサンプルモデルを使用してその場でモデリングする実演形式の解説がありました.変更が予想される寸法をグローバル変数としてパラメータ化は,SOLIDWORKS認定プログラムを受験する時には必須のテクニックとのことです.その他,パワートリム→作図線オプションの有効性を実感するなど,大変勉強になりました.私もユーザー会に入会して,色々と情報を入手していきたいと思います.

 13:30からは TS-14 SOLIDWORKSを知り尽くせ!「板金・鋼材・溶接」を聴講しました.SOLIDWORKSの板金機能はパワフルだとは聞いていましたが,機能が豊富で本当に素晴らしいですね.大学で使う装置の設計や製作には,十分な機能だと思いました.ロボットの製作などで使わないのが不思議なくらいです.自分が担当している3次元CADの実習で紹介するのもよいかもしれません.

 14:30からは「UG-2 ユーザーがユーザーにおくる初心者向け虎の巻2019」に参加しました.実は,一番楽しみにしていたセッションでした.今回は「サーフェス祭り!」ということで,サーフェスを使う機能に不得手な自分には有り難い内容でした.ただ,やっぱりSOLIDWORKSは曲面を扱うには弱いと思いました.曲面を多用する設計には,別の手段を併用するのがベストだと思います.

 15:30からは【当日公開スペシャルセッション】としてゲリラ的に行われた「ユーザー会虎の巻相談室」に参加して,前のセッションで終わらなかった部分の説明を聞きました.曲面の整形やスケッチのチェック方法,直接編集によるエンティティの移動など,有益な機能に関する情報を得ることができました.自分が担当している3次元CADの実習に確実に反映されます.結局,ユーザー会が運営するセッションを3つも聴講したことになります(笑)

 16:30からは CS-3 ものづくりプロセスの革命児が語る「デジタルモールドの無限の可能性」を聴講しました.設計会社が最新のデジタルツールを使いこなして開発した3Dプリント樹脂型「デジタルモールド」.スワニーの橋爪さんのことはよく知っていましたが,SDGsに連動した自社ブランド開発や,独自のものづくり変革への取組みに大変感銘を受けました.何か一緒にできそうな気がするんですけどね.

 17:30からは「TS-41 SOLIDWORKS凄ワザ大全」を聴講しました.スケッチの完全定義や参照平面の作成など,自分が担当している3次元CADの実習でも役に立ちそうなテクニックをたくさん紹介していただきました.事前配布された資料を補完したものを事後に配布するそうなので,それを利用してしっかり復習したいと思います.

 朝から晩まで休みなくセッションを聴講,今年の「SOLIDWORKS WORLD JAPAN」を満喫しました.年間最大のSOLIDWORKSの祭典は,伊達ではありませんね.来年も万難を排して参加したいと思います(たぶん,再来年までは参加できると思っています...)

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